「引き寄せの法則」は、おまじないでもスピリチュアルでもないのです。
はじめに
引き寄せの法則の真実(原理原則、仕組み)
私の大好きな本「未来脚本」で初めて知った、
「引き寄せの法則」のおまじないでも魔法でもない、本当の仕組み。
未来脚本の詳細については、以下の記事に書いてあります。
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ストーリー仕立ての名著「幸せをつくる 未来脚本」で「引き寄せの法則」の真実を知る
こんなに面白く、論理的に「引き寄せ」の真実を説明してくれるなんて! 幸せを作る「未来脚本」で夢を叶える 私が大好きな本 夢野さくらさんの著書 「幸せを作る 未来脚本」の紹介です。 Kindle版、旧版 ...
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「引き寄せの法則って怪しい」と思っていた
正直私は、かつて「引き寄せの法則」って、
スピリチュアルすぎてどこか胡散臭い、理解できない
と思っていたフシがあったのですが、
先に紹介した「未来脚本」を読んでからその考え方がガラッと変わりました。
引き寄せの法則って、脳科学的に仕組みが説明出来るんです。
引き寄せの法則を含めた「夢を叶えるノウハウ」の説明に必要なキーワードは
- RAS(網様体賦活系)
- スコトーマ(心理的盲点)
- 認知的不協和
- ミラーニューロン
です。
多くの人が聞いたことがない言葉だと思うので、簡単に説明します。
Reticular activating system(RAS)とは?
1つめの肝になるのが、
Reticular activating system(レティキュラー・アクティベイティング・システム)
通称「RAS(ラス)」。
これは日本語では網様体賦活系(網様体賦活システム)と訳します。
読み方は「のうかんもうようたいふかつけい」です。
うっかり「RAS機能」って言っちゃうことあるんですが、それ「頭痛が痛い」的な二重語ですね。
このRASとは、
目の前に起こるさまざまな現実の、
どれを認識して、
どれを認識しないかを振り分けているフィルターのこと
です。
(「未来脚本」71ページより)
人間は日々の生活の中で、
おびただしいほどの視覚、聴覚情報に触れています。
目の前に広がる景色、
外で聞こえる雑多な音・・・、
この全てをあなたは「認識」していると思いますか?
もちろんそんなことはありません。
分かりやすく言うと、
同じ時間にまったく同じ道を歩いている2人が居たとして、
ある女性は、
好みの洋服屋さんのショーウィンドウが目に入るかもしれませんが、
これからランチをしようとしている男性は、
食事が出来るカフェやレストランにしか目がいかない・・・
このようなことは、
非常に高い可能性として有り得ると思いませんか?
全く同じ場所に居ても、
もともと考えていることが違うと、目に入るものが違うのです。
この「フィルタリング」を行っているのがRASなので、
- RASを通過した現実→認識される
- RASを通過しない現実→認識されない
ということになります。
この「RASを通過しない現実」を「スコトーマ(心理的盲点)」と言います。
スコトーマ(心理的盲点)とは?
スコトーマになった現実は、
たとえ目の前にある現実でも
その人に認識されていない「盲点」に入っています。
先ほどの例で言うと、
女性には男性の目についたレストランが認識されていません(洋服屋さんのみを認識している状態)ので、
その女性がレストランに入って食事をすることはまずありません。
つまり、
認識するものとしないものの区別が、その人の人生を決める
のです。
(「未来脚本」76ページより)
なんせ、認識できないものを人間は選び取ることがありません。
その人の人生において、
認識されない現実は存在しないことと同義
なのです。
「いつも考えていること」を変えると、選び取れる現実が変わる
話を引き寄せの法則に戻します。
以上を踏まえると、
「日々考えていることが変わると、RASの基準が変わる」
ということがわかると思います。
つまり、「引き寄せの法則」で、
願いを執着しすぎない程度に意識し続けることが大事だというのは、
まさに、
望むことを潜在意識レベルで常に考えている状態に落とし込めるか?
という話です。
つまり、
願い(夢、望み)を
無意識的に考え続けられるレベルまで刷り込むと、
RASの基準が願いに沿ったものになるので、
その人が選択できる現実が変わる
のです。
ここで1つ注意したいのが、
「未来脚本」の中でも触れられている通り、
「引き寄せの法則」は
あくまで選択できる現実が変わる(目の前に引き寄せられたかのように感じる)
というところまでの役割であって、
その選択肢を選び取って
「行動」しないと自分の現実は変わりません。
これが非常に重要です。
「願えば叶う!」「信じていればいつか!」みたいな、
おまじないじゃありません。
「引き寄せの法則」と「思考の現実化」は、別物であって、
「引き寄せの法則」は
「思考の現実化」の過程で起こる原則のようなものです。
認知的不協和が起きた時、選びとるもので現実が決まる
一番大切なところはここまでのお話ですが、
「未来脚本」で触れられている
「認知的不協和」も願いの現実化に貢献する機能です。
直前の話を
「認知的不協和」を意識した例で言い換えてみます。
認知的不協和とは、同時に2つの真逆の考え方を持つこと。
「甘いものを食べ続けたら太る」
「太るのは絶対に嫌だ」
(「未来脚本」125ページより)
こういった真逆の考え方を持っていたとして、
現実に選び取れるのはどちらか一方。
実際に、
甘いものを食べるのか食べないのか。
この時、
潜在意識レベルでより「リアルに感じている方」を人間は選択します。
「太るのは絶対に嫌だ」をどこまでリアルに感じているか?
で甘いものを食べるか食べないかを判断する
わけです。
いやいや、
自分はリアルに「太るのは絶対に嫌だ」と思っているけれど、甘いものをやめられないよ・・・
という場合は、リアルさが欠けている(潜在意識レベルまで落とせていない)だけです。
まとめると、
認知的不協和が起きた時に
「何が自分のリアルか?」という意識で人生が決まるのです。
「ミラーニューロン」で周りに似るのを利用せよ!
あと、これは未来脚本の話ではありませんが、
以前出席した勉強会で聞いた
「ミラーニューロン」
という神経細胞の話も興味深かったのでここに書いておきます。
ミラーニューロンがあることによって、
他の個体の行動を見て、鏡のように自分自身が同じ行動をとっているかのように反応をする
ということが、
サルやヒト、いくつかの鳥類において確認されています。
平たく言うと、
人間は周囲の人間を見ていると似ていく
ということです。
「類は友を呼ぶ」と言いますし、
恋人や夫婦が長年付き合っていると段々似てくると言いませんか?
また、身近な友人5〜6名の平均年収が自分の年収になる・・・
なんてことを聞いた方もいるかもしれません。
このあたりは全て、
人間は自分の意に関係なく
「周りの人間から、良い影響も悪い影響も受ける」
という逃れられない神経レベルの仕組みから来ているんです。
つまり、これを良い方向に利用するならば
「自分がなりたい人(憧れの人)と一緒に居る時間を長く取る」
というのは、
すごく理に適った理想の現実化の方法です。
お金持ちになりたかったら、お金持ちの輪に飛び込め!
というのはこういうことですね。
引き寄せの法則と思考の現実化を駆使できる人になる
長くなりましたが、
「引き寄せの法則」や「思考の現実化」の真実は
このような脳の仕組みや神経の仕組みが重要なポイントを担っています。
引き寄せの法則のことを、
スピリチュアルだ、非現実的だ
と一蹴する人も少なくありませんが、
これだけ多くの人が提唱し、何年にも渡って多数の本も出版されている以上、
きっと何か根拠があるはず
・・・そう思って色々と見てきました。
自分なりに咀嚼して信じることで、
人生がより良い方向に変わっていくのならば、使わない手はありません!
また、ある勉強会でお目にかかった大富豪も
「夢は忘れるから叶わない」
と言っていました。
これ、すごく深い言葉だと思いませんか?
RASの基準に繋がる話です。
私は目の前に現れた夢への選択肢を選び取り、行動できる人間になりたいと思い、
定期的な目標設定や行動計画、セルフコーチングなどを勉強し、
はじめて未来脚本を読んでから1年以上経って
ようやく効果を体感し始めました。
無意識レベルの意識を書き換えることは、
一朝一夕でできることではありませんが、
それを可能にすると人生は格段に生きやすくなります。
特に前半の話を分かりやすく知りたい方は、
ストーリー仕立てでとても面白い「未来脚本」を読んでみて下さい^^